【2016年6月2日更新】
大田区で中小企業を経営されている女性の親族で、
この会社の取締役をされている方からのご相談です。
この女性社長は親から相続で事業を引き継ぎ、
永年に渡り精一杯頑張ってきましたが、
最近、体調があまり良くないとのことです。
一方、夫は他の会社を定年退職し、
妻の事業を手伝うことは全くなく、毎日ゴルフ三昧だそうです。
問題は、このご夫婦には子がなく、妻の両親も
既に他界されているため、社長である妻が亡くなり、
夫がこの会社の株式を全て相続することになると、
会社の存続が危うくなるとのことです。
この相談者には相続権があるわけではないので、
具体的なサポートは何もできませんでしたが、
遺言、信託、贈与、任意成年後見等を活用して、
何とか会社が存続できるようアドバイスを
させていただきました。
大きな会社であれば社内で冷静に議論できるのでしょうが、
同族経営の中小企業の場合は、理論よりも
感情が優先してしまう場合が多いようです。
そのような場合は、専門家の意見も取り入れては
如何でしょうか。